薬理作用から考える禁煙の効果とは

禁煙は喫煙者にとって、喫煙者を持つ家族にとって永遠のテーマであると言って差し支えありません。
禁煙をすることは余命を伸ばすことであり、また余計な出費を抑える効果があるなどのさまざまなメリットがあります。
しかし喫煙者の中には「喫煙にはそれなりのメリットもある」というようなことを言う人も多く、そうした人だと余命を伸ばすこと、出費を抑えることは喫煙と言う行為のための必要な犠牲だと言うように主張することもあります。
さて、ではそうした主張に対してひとつ、「薬理作用から考える禁煙の効果」を考えてみましょう。
ここで最も重要になる部分が免疫力です。
免疫力とは人が生物として本来持つ、外部から侵入する有害物質に対する抵抗力のことです。
これがあるからこそ人の体はウイルスが蔓延する中でもある程度活動することができ、雑菌によって生命活動が阻害されないと言うようになっています。
しかしタバコには一酸化炭素やタールといったような成分が含まれており、これらの成分は人の免疫力を低下させる働きを有しているのです。
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと強力に結びついて酸素の運搬を阻害しますし、喫煙自体が血管を収縮させ、全身に行き渡る血液の量を低下させるというような働きを有しています。
薬理作用としてもこの部分はある程度研究されていますから、タバコに含まれる成分の薬理作用によって人の体は弱くなるということが言えるのです。
また、禁煙の効果と言うことで言えばニコチンによる精神的な作用も確認せねばならないでしょう。
ニコチンは自律神経の末端にあるアセチルコリン受容体と結合して人の体に快感を与えますが、これによって人は「ニコチンに依存する」という状況になってしまいます。
依存が続くほど体はその依存を引き起こし、充足させる成分をあって当然のものとしますから、禁煙のスタートが遅れれば遅れるほど、禁煙は難しくなるということも言えるのです。