喫煙による死亡率の増加と年齢の関係

タバコが体に悪いという事が分かっていても具体的にどう悪いのかはっきりと知っている人は少ないです。
そのため禁煙がなかなかできない人が多いのが現状です。
禁煙することで肺がんの危険性を減らすことはよく知られていますが、禁煙して何年たてば、もともと煙草を吸わない人と同じレベルまで肺がんで死亡する危険が減るのかのデータが研究で発表されています。

肺がんで死亡する危険度はもともと煙草を吸わない人に比べて5.16倍高いです。
禁煙者では禁煙後の年数が増えるにつれて危険度は減りますが、禁煙後0~4年では4.84倍、禁煙後10~14年でもまだ2倍の肺がん死亡率があり、もともと喫煙しない人と同じになるのは15~20年が必要であるという事が分かっています。

肺がんは煙草に関係なく年齢とともに死亡率は上昇しますが、喫煙を続けているとその上昇のスピードはより早くなります。

60歳までに禁煙すると、それ以降も喫煙を続けた場合と比べて死亡率の上昇のスピードは下がっていき、もともと煙草を吸わない人の死亡率に少しずつ近づいていきます。
つまり60歳までに禁煙することで肺がん死亡のリスクを減らせることになるのです。
しかし65歳に禁煙をした場合の死亡率は、そのまま喫煙を続けた人とあまり変わらず70歳や75歳に禁煙した場合は喫煙を続けた人とほとんど変わりません。
つまり禁煙を開始する年齢によって死亡率を減らす効果が変わってくるのです。

肺がんだけでなく、食道がんや喉頭がんなどの喫煙関連がんを合わせてみても、喫煙開始年齢が早く喫煙年数が長いほど発症リスクが大きく上昇する事が示されています。

余命の年数を見ると男性では8年、女性では10年の差があることも知られています。
このまま吸い続けるのであれば10年を失う覚悟が必要と言えるでしょう。